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除雪機の安全運転知識
除雪機使用上の注意
毎年除雪機の事故が起きています。
- 除雪機による事故は、「ブロワやオーガの雪詰まり」除去時に手や足を巻き込まれる事故,「バック」時に転倒したり障害物との間に挟まれる事故が殆どです。最近は、除雪作業をする人も高齢化しており、運転操作への反応も徐々に遅くなる傾向にあるため、より一層安全で正しい操作に心掛けることが要求されています。
- このため、除雪機安全協議会では、より一層の事故防止のため「ポスター及びパンフレット」を作成し、販売店等を通じて販売やサービスに携わる方々にご協力をお願いして、ユーザに対する安全で正しい使用の啓蒙を行っています。
歩行型除雪機に関する安全運転マニュアル
[運転準備]
- 取扱説明書及び除雪機に取り付けられているラベルを使用前に読み運転制御装置及び装置の正しい使用について精通する。
- 子供に除雪機を運転させてはならない。
- 運転区域には、すべての人、特に幼児、子供及びペット等を入れてはならない。
- 運転区域内の木片、缶、ホース、線材、ナワ及びその他の異物等をすべて除去する。
- 滑りにくい履物及び防寒手袋を着用する。
- 燃料の補給は、屋外でエンジンが停止しているかを確認してから給油する。
- 燃料補給後は、タンクキャップをしっかりと元の位置に取り付け、こぼれた燃料は拭き取る。
- オーガ・ブロワハウジング及びシュータからは、常に障害物を除去しておく。
- 雪詰りを取除くための雪かき棒を準備し、機械に取付けておく。
- 安全装置が正規に作動することを確認する。
- 夜間作業を行なう場合は、当該作業に必要な箇所を照明するための作業灯を備えた除雪機を使用すること。
[運転] - 回転している部分の近くに手又は足を入れないこと。
- 砂利のある車道、歩道又は除雪区域で運転する場合には、危険があるので常に注意して運転をする。
- 除雪部が異物に突き当たったり、巻きついた場合には、速やかにエンジンを停止し、駆動装置の連結を断にした後、回転部が完全に停止してから異物を除去し、除雪機が損傷されていないかを調べる。損傷があった場合には、完全に補修した後でなければ除雪機を再始動してはならない。
- 除雪機が異常に振動し始めた場合には、エンジンを停止して直ちにその原因を調べる。振動は、故障の警告である。
- 運転者が運転者位置から離れる時、オーガ・ブロワハウジングまたはシュータから障害物を取り除く時及び修理、調整又は点検を行う場合等には、必ずエンジンを停止させ、駆動装置の連結を断にする。特にシュータ、ブロワーならびにオーガ等の回転部の雪詰りを取除くときは、雪かき棒を使用しなければならない。
- 除雪機を建物の内部から移動させる場合以外は、エンジンを屋内で始動させないこと。移動させる場合でも、排気ガスは有害なので建物の外部出入り口の扉を開けておくこと。
- 安全保護装置であるガード及びカバーを取り外して除雪機を運転してはならない。
- 建物、自動車及び破損の恐れがある建造物の周囲で除雪をするときは、それらの方向に吐出された雪が当たらないよう雪吐出角度を調整して運転を行うこと。
- 側に立っている人にシュータ及びシュータデフレクタを向けないこと。また、除雪機の前方に人を入れてはいけない。
- 滑りやすい表面上では、高速で除雪機を運転してはならない。
- 後方へ走行するときは、足元ならびに背後の障害物に十分注意し、転倒したり障害物に挟まれないように運転すること。
- 傾斜面を横切って除雪しないこと。傾斜面で方向を変える場合には、十分な注意をすること。
- 除雪機を輸送したり、使用しないときは、オーガ・ブロワ駆動装置の連結を断にしておくこと。
- 作業灯を備えていない除雪機で、作業中に夜間作業になった場合はただちに作業を中止すること。
[保守及び保管] - 除雪機をいつも正常な状態で使用するために、取扱説明書に記載されている使用前点検及び定期点検を必ず実施すること。
- 屋内に除雪機を保管する場合には、その前にエンジンを冷却させてから行うこと。
- 除雪機を長時間保管するときは、取扱説明書の指示事項に基づき保管すること。