FJD高精度測位サービス(FJD-Ntrip)
年間利用料:18,000円(税込)
※決済確認後、5営業日以内にアカウントを発行いたします。
※発行されたアカウント情報は、メールにてご案内いたします。
※すでにアカウントをお持ちで、更新をご希望の場合は、必ず既存のIDをご記入ください。新規発行をご希望の場合は「新規」とご記入ください。
※メールアドレスは正確にご入力ください。
※迷惑メールフォルダに振り分けられる可能性がございますので、メールの受信設定をご確認ください。
※設置環境、時間帯、天候などにより、受信範囲や補正精度が変動する場合がございます。

FJD高精度測位サービス(FJD-Ntrip)ご利用の流れ
1. お申込み
サービスの申込後、決済の確認が取れ次第、ご登録いただいたメールアドレス宛に以下の「Ntripアカウント情報」をお送りします。
IPアドレス・ポート番号・ユーザーID・パスワード・マウントポイント
2. GNSS機器およびNtripクライアントの接続と起動
GNSSアンテナ、受信機、Ntripクライアントアプリ(またはNtrip対応機器)を正しく接続し、電源を入れてください。
3. インターネット接続の準備
Ntripクライアントが補正データを受信するには、インターネット接続が必要です。
モバイルルーター、スマートフォンのテザリング、Wi-Fiなどをご利用ください。
4. Ntripクライアントの設定
メールで提供されたNtripアカウント情報を、Ntripクライアントアプリに正確に入力してください。
5. RTK補正データの受信と高精度測位の開始
設定が完了すると、Ntripクライアントを通じてFJDよりRTK補正データの配信が開始されます。
GNSS受信機はこの補正データを利用して、リアルタイムで高精度な位置情報を取得できるようになります。
FJD Ntrip配信提供エリアマップ(2025.6.11現在)
Ntrip+インターネット接続
NTRIP(Networked Transport of RTCM via Internet Protocol)は、リアルタイムでGNSS補正データを配信するためのプロトコルで、農業、測量、自動運転などで高精度な位置情報を必要とする場面で広く使われています。NTRIPを利用する際、インターネット接続としてSIM(セルラーデータ)またはWi-Fiを使用する場合があります。それぞれの特徴を比較し、メリット・デメリットを以下に整理します。
1. 接続の仕組み
- Ntrip+SIM
- セルラーネットワーク(4G/5G)を利用してNTRIPキャスターに接続。
- GNSS受信機に内蔵されたモデムまたは外部のセルラールーターにSIMカードを挿入して使用
例:農場のトラクターやロボット芝刈機が移動中にセルラー経由で補正データを受信。
- Ntrip+Wi-Fi
- Wi-Fiホットスポット(スマートフォン、ポケットWi-Fi、固定ルーターなど)経由でインターネットに接続。
- GNSS受信機がWi-Fiネットワークに接続し、NTRIPキャスターから補正データを取得。
例:スマートフォンのテザリングや現場のWi-Fiルーターを利用。
2. 比較表
項目 | Ntrip+SIM | Ntrip+Wi-Fi |
接続範囲 | セルラー信号が届く範囲(都市部・郊外で広範囲) | Wi-Fi信号の範囲(通常数十m程度) |
モビリティ | 高い(移動中でも接続可能) | 制限あり(Wi-Fi範囲内にいる必要がある) |
信頼性 | セルラー信号の強さに依存(圏外だと接続不可) | Wi-Fi信号の安定性に依存(混雑や干渉で不安定) |
セットアップ | SIMカードの契約・設定が必要 | Wi-Fiデバイスの設定が比較的簡単 |
コスト | データプランに応じた費用(高額になる場合も) | Wi-Fi環境次第(無料の場合も、ポケットWi-Fiは有料) |
複数デバイス対応 | 単一デバイス向け(モデム依存) | Wi-Fiなら複数デバイスで共有可能 |
セキュリティ | セルラーは比較的安全 | 公共Wi-Fiはセキュリティリスクあり |
3. メリット・デメリット
Ntrip+SIM
- メリット
- 広範囲なカバレッジ:セルラー信号があれば、農場や遠隔地でも使用可能。移動中の車両(例: トラクター、ドローン)でも安定して接続。
- 独立性:Wi-Fiホットスポットや外部デバイスが不要で、GNSS受信機単体で動作可能。
- セキュリティ:セルラーネットワークは公共Wi-Fiより安全。
- デメリット
- 信号依存:セルラー圏外(山間部や僻地)では使用不可。
- セットアップの複雑さ:SIMカードの契約やAPN設定が必要で、初期設定がやや手間。
Ntrip+Wi-Fi
- メリット
- コスト効率:既存のWi-Fi環境(自宅、事務所、無料ホットスポット)を利用すれば追加費用が不要。ポケットWi-Fiでもデータ共有でコストを抑えられる場合がある。
- 簡単なセットアップ:Wi-Fiネットワークへの接続は一般的に直感的で、技術的な知識が少なくても設定可能。
- 複数デバイス対応:1つのWi-Fiホットスポットで複数のGNSS受信機やデバイスが補正データを共有可能。
- デメリット
- 範囲の制限:Wi-Fi信号の範囲(通常20-50m程度)に縛られるため、広範囲を移動する作業(例: 大規模農場でのトラクター作業)には不向き。
- 接続の不安定さ:Wi-Fiネットワークの混雑や干渉により、補正データの配信が途切れる可能性がある。特に公共Wi-Fiでは信頼性が低い。
- 追加デバイスの必要性:ポケットWi-Fiやスマートフォンのテザリングを使用する場合、充電や管理の手間が増える。
4. 使用場面に応じた選び方
Ntrip+SIMが適しているケース
- 広範囲での作業:農場、建設現場、測量など、広範囲を移動しながら高精度な位置情報が必要な場合。
- 遠隔地での使用:Wi-Fi環境が整っていない僻地や郊外での作業。
- 独立性を重視:追加デバイスを持ちたくない、またはシンプルなセットアップを求める場合。
使用例:トラクターの自動操舵システムで、セルラー経由でリアルタイム補正データを受信。
Ntrip+Wi-Fiが適しているケース
- 限定されたエリアでの作業:工場敷地内、都市部の測量、小規模農場など、Wi-Fi範囲内で作業が完結する場合。
- コストを抑えたい場合:既存のWi-Fi環境を利用できる、またはデータ共有で複数デバイスを低コストで運用したい場合。
- 一時的な使用:短期間のプロジェクトやテストで、ポケットWi-Fiやテザリングで十分な場合
使用例:都市部でのドローン測量で、現場にポケットWi-Fiを持ち込む。